ドキンちゃん、食パンマンのことが大好きですよね
でも食パンマンって実際のところどうなんでしょう
確かに食パンマンは周囲に紳士的な振る舞いをしますが、一方でカレーパンマンの「俺様のカレーが一番だけどな」というしょうもないセリフに突っかかって下らない小競り合いをするくらいには未熟…
(「いやぁ〜カレーパンマン先輩には敵いませんよ〜ハハッ♪」なーんて感じでスルーすれば大人なのに…)
ドキンちゃん視点からするとそうした食パンマンの負の側面は見えないため、なおさら彼女の中で食パンマン様の神格化が一方的に進んでしまうわけです
またドキンちゃん自身、普段バイキンマンに「甘い物が欲しい」「サラダが欲しい」「綺麗なお花が欲しい」などとワガママを言いますが、現実にこのワガママを食パンマンが受け止めきれるかというと…
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仮にドキンちゃんの恋が実っても、厳しい結果が待っているのではないでしょうか
(事によっては怒涛の食パンチがドキンちゃんに御見舞されるなんて悲劇的なことにも…)
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食パンチのくだりは置いておくにしても、実はこれって現実世界でも結構あるあるな話
憧れの○○さん、完璧な身だしなみで気配りもできて□□な○○さん…
でもそれは社会的○○さんであって、彼氏彼女として接したときの等身大の○○さんではないので、いざ本人と付き合ったり結婚してみたら
「…思ってたのと違う!」
という…
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でもきっと、それでも諦めきれず憧れてしまうのが恋心というものでしょう
ただ、隣の芝生はどうしても青く見えるもの
ドキンちゃんはドキンちゃんで日々ワガママを聞いてくれるバイキンマンに感謝しつつ今の生活を続け、食パンマンは「見るだけ」の対象に留めるか、あるいは『どうしても』食パンマンの方に行くならバイキンマンと話をつけてから向かうべきです
(しかし、食パンマンとの生活を夢想するだけ方が、ドキンちゃんにとっても食パンマンにとっても幸せかもしれないと思うと、人の夢って儚い…)
話が飛び飛びになってますが、食パンマンの立場でものを考えてみると、食パンマンは成長の過程で常に紳士然としていることが求められ、また食パンマン自身もその期待に応え続けてきたのでしょう
ですが、常に緊張の中にいては食パンマンも保ちません(パンだけに)
家でも職場でも紳士的食パンマン様を演じ続けなければならなくなると、その皺寄せは食パンマン自身か、あるいは家でも職場でもない第三の場で出ることになります
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バイキンマンと別れ、憧れの食パンマン様と結ばれ幸せな日々を送るドキンちゃん
一緒に暮らすまで不安だったけど、食パンマン様はやっぱり家でも完璧
何もかも幸せ一杯で言うことなし
そんなある日、ふとした拍子に食パンマンのLINEを見てしまったドキンちゃん
「…そんな!私の食パンマン様が△△するはずが無い!」
ドキンちゃんに問い詰められ深く黙り込み、少しずつ日々の愚痴を溢し始める食パンマン…
傷つき、それでも問い詰めるドキンちゃん…
怒りを露わにする食パンマン
さらに傷つくドキンちゃん…
もう2人の関係はこれまで通りにはいかない…
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こうした悲劇を回避するには…
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「ドキンちゃんただいま〜!いやぁカレーパンマン先輩にはいつも参っちゃうよぉ〜(靴脱っぱなし)」
「(あっ!また靴脱っぱなし…まぁハサミとか包丁出しっぱなしでなければいいか…)あらあら今日も大変だったのね、お疲れ様♪あたしもまたホラーマンがしつこくてさぁ…あっ、そうだ!ねぇねぇ見てよ!ネイルが上手くいったのよ☆」
「(えっ、ネイル…正直よく分からないけど…)あ、あぁ…まぁいいんじゃない?」
「ちょっと!適当な返ししないでちゃんと見てよ〜(ネイルマシン出しっぱなし)」
「(あれっ、またあの変な機械使ったのに出したまま…ま、まぁ机の上にあるからいいか…)ちゃ、ちゃんと見てるって〜…かわいいよ?」
「もぉ〜それが適当なのよ〜…」
…
こんな感じでお互いの至らなさを認めつつ、家では素のまま弱音を吐ける食パンマンと、それに適度に応じつつ素の自分を出せるドキンちゃんであれば…
お互い末永く良い関係が築けるはず…