ローリング・ストックで災害対策
大きな地震や災害がある度に「ここぞ」とばかりにAmazonや各種eコマースで防災特集が企画されますが、ほとんどは買ったまま押入れや納戸、クローゼットに入れて忘れてしまうのではないでしょうか(私を含め、人間そんなものです)
現に東日本大震災から10年以上が経ちますが、あの頃に購入して非常食は全て賞味期限切れで腐っていることでしょう(水だけは腐っても量さえあればトイレ1回分の水道代節約にはなりますが)
思うに、この手の非常食や非常用持ち出し袋の類が活躍するパターンは極限られていて、よほど訓練された人や組織でない限り活用できない場合がほとんどではないでしょうか
たとえ非常食を5年以上保つもので全て揃えていても、少なくとも毎年防災の日に非常用持ち出し袋の中身の確認と家庭内での話し合い(時間帯や季節による避難行動の変化、災害の種類による避難場所の変更、連絡手段など)を想定している超マメな方に限られるはずです
自身の住む場所がハザードマップ上で赤であっても白であっても、私がオススメするのはローリング・ストックです
必ずしも非常食を非常用として用意する必要はありません
どういうことかというと、たとえば毎日ではないにせよ日常的に使う日持ちのするツナ缶やサバ缶は非常食になり得ます
仮にツナ缶を12缶常備しているとしましょう
古い6缶を消費したら新たに6缶を購入(補給)して、また古い6缶消費したら新たに6缶を購入(補給)する、といったやり方です
こうすれば非常用のために食料を用意しなくとも、常に賞味期限内の食べ物が家の中にあるということになります
食料以上に重要な飲料水にしても同じです
普段から2リットルのペットボトルをテレワークなりトレーニングなりで1日1本消費して必要に応じて購入(補給)していれば、6本入りのペットボトルをまとめて1セット買い続けるだけで6日分の飲み水(1人分)を常備できます
(家族が3人なら×3で3セット18本あれば6日間は凌げますね)
ポイントは毎日でなくとも「定期的に消費する重要なものを常備する」ことです