まこぱるぴ

幼児との生活あれこれ https://twitter.com/mktysd192

11ぴきのねこ全作品あらすじ紹介

11ぴきのねこ

11ぴきのねこ

11ぴきのねこ

Amazon

大きな魚が食べたくて大きな湖に出た11匹のねこたち。力技だけでは敵わない相手に搦め手を使って倒すお話。

ほら貝の枕を蹴飛ばすシーンは子供の爆笑ポイント。最後のオチも秀逸で子供心を理解している作品。

個々の作品の間に話の繋がりは無いが、シリーズものになっていて全ての作品に11匹の猫が登場する。

 

11ぴきのねことへんなねこ

11匹の猫と水玉模様のへんなねこが登場。へんなねこの正体は、なんと遠い星からやってきた宇宙人!(宇宙猫?)

魚を獲るのが得意な宇宙猫に驚く11匹の猫たち。鍋の蓋を欲しがる宇宙猫に「もっと魚を獲ってきたらあげてもいいよ」と、もったいつけて追加の魚を要求するトラネコ大将。

沢山魚を獲ってきて無事鍋の蓋を手にした宇宙猫。故郷の遠い星に帰るため明日の夜に出発すると言い残していきます。

それを聞いた11匹の猫は宇宙猫の船に勝手に忍び込み宇宙旅行に行こうとしますが…

子供にとっての「未知との遭遇」を描いた作品。宇宙猫がどこまで計算に入れて魚を獲っていたか想像を膨らませるのもまた一興。

 

11ぴきのねこふくろのなか

遠足に出かける11匹の猫たち。花を採るなと書いてあるのに花を採り、橋を渡るなと書いてあるのに橋を渡り、袋に入るなと書いてあるのに…

最後はハッピーエンドを迎えるものの、中盤はちょっと怖いお話なため子供によってはやや注意。

「○○はダメ」「●●しちゃいけない」と言われるとやりたくなる子供の心理と世の中の怖さ、そしてそれを切り抜ける機略と度胸を描いた作品。

この絵本を読むことで「決まりを守ることが結果として自分を守ることにつながる」という教訓も得られるため、11ぴきのねこシリーズの中でも特にオススメしたい一冊。

 

11ぴきのねことぶた

旅先で誰も住んでいない古い家を見つけた11匹の猫たち。大掃除をして自分たちの住処にすることに決めました。ところが、そこに遠くから叔父を訪ねに来た豚が現れます。

猫たちも内心この古い家が豚の叔父さんの家だと理解するものの、自分たちの家だとウソをついて豚を追い出してしまいます。

追い出された豚は仕方がないので自分で家を作ろうとしますが、雨が降ってきて仕事ができなくなってしまいます。

可哀想に思った猫たちは豚を家に呼び、自分たちも豚さんの家を作るのを手伝うと言いました。それを聞いて喜ぶ豚さん。猫たちの手伝いもあり無事に家が完成するのですが…

 

11ぴきのねことあほうどり

コロッケ屋さんをはじめた11匹の猫たち。最初は売れ残ったコロッケを喜んで食べていましたが、何日も同じコロッケを食べ続ける内に飽きてしまいました。

「コロッケは飽きちゃったから鳥の丸焼きが食べたいなぁ」と話していたところに1羽のアホウドリが現れます。

「コロッケを少し分けてほしい」と言うアホウドリを猫たちは大歓迎。コロッケを食べて太らせたアホウドリを早く鳥の丸焼きにしようと11匹は舌舐めずりまでしますが、アホウドリは全くそのことに気づきません。

コロッケを食べ終えたアホウドリが「故郷に自分を含め11羽の兄弟がいる」「彼らにも美味しいコロッケを食べさせてあげたい」と呑気に身の上話をはじめます。

それを聞いた猫たちは「それなら(11匹全員鳥の丸焼きが食べられる)みんなでアホウドリの故郷に行ってコロッケを作ってあげよう」と気球に乗ってアホウドリの国まで行くのですが…

数が3までしか数えられないアホウドリは6個あるコロッケを「3個が2つ」と言い、自身を含めた11羽の兄弟を「3羽と3羽と3羽と2羽の兄弟」と言います。

ちょっとした数字の勉強にもなる面白おかしいお話。

 

11ぴきのねこ どろんこ

山小屋で暮らしていた11匹の猫たち。ある日いつものように森へ向かって出かけると、森の近くの泥沼で泥浴びをしている子供の恐竜がいました。ジャブジャブ音を立てて遊んでいたので猫たちはその恐竜にジャブと名付けました。

このときジャブと猫たちの間で会話らしいやりとりは無く、ジャブは泥水をはね飛ばして森の奥へ行ってしまいます。

次の日、猫たちは崖の下に落ちて困っているジャブを見つけます。ウホーンと心細そうに泣くジャブを猫たちは長いロープを使って崖の下から引っ張り上げて助けました。ここでも会話らしい会話は無く、ジャブは特にお礼を言うことも無くどこかへ行ってしまいます。

それからしばらく経ったある日のこと、大きくなったジャブが猫たちに会いに来てくれました。、

ジャブは猫たちを背中と尻尾に乗せて出発しますが、行き先はまさかの泥沼。

困った猫たちはジャブにストップをかけますが既に全員泥沼に浸かっており皆どろんこ。

「困ったやつだなぁジャブは」と猫たちが言うとジャブも少し気まずそうな様子…

日が変わって今度は猫たちが冬に備えて山小屋の近くの小川で獲った魚を干物にしている場面に移ります。そこでジャブが出てくるのですが、ジャブはりんごを猫たちに渡すと干した魚を全部取っていってしまいました。

取られた魚の敵討ちのため、猫たちはジャブが寝ている隙にジャブの尻尾にロープを引っ掛けます…

他の作品同様、落ちはハッピーエンドですが魚の敵討ちの方法が現代だと物議を醸しだすような…

そんな作品。

実家にこの作品だけ無かったことを大人になって内心納得する今日この頃。

ただ、泥沼にドボンするシーンは子供には大受けします。